コンサルタントの主な仕事は、クライアントの課題を理解して解決の道筋を立てることです。課題をリアルに体験しているクライアントでさえ解決できない課題を、クライアントから得られるわずかな情報をインプットに、限られた時間で課題解決にまで辿り着く必要があります。そのための武器がロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングについては多くの書籍が出ておりますが、その中でも特に読みやすいものを3冊紹介します。
ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
ロジカルシンキング関連では珍しく、ストーリー仕立てとなっているため、ダントツ読みやすい一冊です。新規事業立ち上げを任せられたメーカー勤務の中堅社員とそれを支援するコンサルタントが、自社や事業提携先の役員を相手に提案を通していくストーリーです。
この一冊でストーリーを楽しみながら、論理的思考力・仮説検証力・会議設計力・資料作成力について学ぶことができます。大変お得感が高いため、いろんな人にお勧めしています。
イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」
圧倒的に生産性の高い人が実践していること、それは「問題を解く」のではなく「問題を見極める」こと。今本当に答えを出すべき問題を「イシュー」と呼びます。このイシューの見極め方から始まり、イシューを解くための仮説立案、ストーリー構成、分析、結論となるメッセージの構成までを解説してくれています。
どのような職においても、実践に落とし込める指南書です。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題あるのが主な理由です。そのため、伝わる文章を書くために、物事を上手に論理立てる必要があります。本書では、その論理立てのテクニックを紹介しています。
冒頭でも言及しましたが、ロジカルシンキングについては本当に多くの書籍が出版されています。それだけ、ビジネスマンには必須の汎用的なスキルだと言えるでしょう。