本記事ではDXコンサルを目指す転職において、事前に身に着けておくと有利な資格や知識について紹介します。
PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)資格
アメリカのPMI(Project Management Institute)が運営するプロジェクトマネジメントのプロフェッショナルとしての認定資格。
コンサルの仕事はクライアント・コンサルティングチーム・ソフトウェアベンダーなど複数のメンバーが参加するプロジェクトとなることが多いため、プロジェクトマネジメント能力が求められます。PMPの有識者ということであれば転職に有利に働くでしょう。
ただし、受験資格には実務経験(36か月のプロジェクトマネジメント経験と4,500時間のプロジェクトを指揮する立場での実務経)と公式講習の受講(35時間)が必要です。受験資格を字面通り捉えるとかなりハードルが高いため、転職を目的に取得するのは現実的ではないでしょう。
しかし、企業に勤めていれば大なり小なりプロジェクトを経験しているはずなので、体系的にプロジェクトマネジメントの知識をつけておくことは、職務経歴書の記載や面接に役立つと思います。現職でのプロジェクトマネジメントの経験を、プロジェクトマネジメント業務で使われる一般用語(WBS、スコープ、コストコントロールなど)を用いて説明できると説得力が増すからです。
PMP資格の学習には複数の書籍が出ています。
本もよいのですが、最近私はUdemyで勉強することが多いです。Udemyの良いところは、動画でビジュアル的に解説してくれるところです。本を読むよりも数倍分かりやすいです。しかも、複数のデバイスで好きな時に学習できます。ときどきスマホで学習しながら寝落ちすることもありますが・・・。
そんなUdemyで高い評価を受けているのが下記リンクの講座です。
(Udemy)「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コースクラウド関連資格
クラウドの利用により、企業は物理サーバ管理する手間から解放されますし、スケールアップの容易さから導入リードタイムも削減できます。社外の得体のしれないところに大切なデータを置くなんて、セキュリティ上考えられないという企業も少なからずあるようですが、実際のところは最新のセキュリティ対策が適用されており、大切なデータはしっかり守られています。物理的に離れた複数のサーバでデータを複製して管理することで、万が一データセンターが災害に見舞われても、データは失われずにビジネスを継続することが可能です。
以上のようにクラウドの利用には様々なメリットがあります。そのため、DXプロジェクトではシステム基盤としてクラウドを採用するケースが多くなっています。
このクラウドに関する資格は割と簡単に取得ができるため、最低限のリテラシーを備えていることを証明するのにお勧めです。資格はクラウドサービスを提供する大手ベンダー3社がそれぞれで認定資格を設けています。基礎的な資格と学習リンクを整理しました。
ベンダー | サービス名 | 資格名 | 学習リンク |
Microsoft | Azure | AZ-900 | (Udemy)AZ-900試験問題集 |
Amazon | AWS | AWS Certified Cloud Practitioner | (Udemy)AWS クラウドプラクティショナー試験問題集 |
GCP | Cloud Digital Leader | (Udemy)Google Cloud Digital Leader試験問題集 |
AI関連資格
人工知能(AI)に関しては、クライアントの期待値が大きい部分があります。「面倒な工程設計業務をAIで自動化したい」など、ざっくりとした要求を受けることがあります。
こんなとき「AIならできますよ」と無責任に答えるわけにはいきませんが、かといって「できませんよ」と投げやりな回答をすべきでもありません。コンサルとしてはAIという技術がどういうものかを理解した上で、「**というデータが**くらい蓄積されていれば、**という条件の下で、**をすることができます」というように答えたいところです。
AI関連資格はいろいろありますが、AIエンジニアを目指すわけでなければ、AIの基礎知識を有することを認定するAI-900がおすすめです。Microsoftの認定資格で比較的取りやすいです。クラウドのAZ-900と合わせて2カ月以内に取得も可能です。オンラインによる自宅受験も可能です。
ベンダー | サービス名 | 資格名 | 学習リンク |
Microsoft | Azure | AI-900 | (Udemy)AI-900試験問題集 |
英語
BIG4やアクセンチュアのような外資系総合コンサルファームであっても、日本法人であればクライアントが日本人ですので、実務上英語を避けて過ごすことは可能です。しかし、TOEICの点数が昇格要件に設定されていることが多く、英語ができるに越したことはありません。
また、転職においても英語ができるかどうかを問われます。できない場合は「入社後に頑張ります」と改善意欲を見せれば問題ない(私自身、それで乗り切りました)のですが、英語ができれば転職に有利に働きます。
私自身はTOEIC700点台で、可もなく不可もなくな状態です。なんとかしなければいけないと思うのですが・・・。
これに関してはお勧めの学習サイトや書籍は紹介できません。どなたか教えてください・・・。
今回は履歴書に記載できる資格についてご紹介しました。もちろん必須ではありません。しかし、会社に務めながらも継続的に学習し、資格取得している姿勢は高印象です。是非チャレンジしてみてください。