転職の動機は人それぞれですが、大きく分けて以下の4つに集約されると思います。
- キャリアアップしたい
- 待遇を改善したい
- 自分の希望に合う仕事をしたい
- 人間関係の改善したい
本記事ではコンサルへ転職することで、これらの転職動機が満たされるのかどうかを実体験を交えてご説明したいと思います。
転職動機1.キャリアアップしたい
辞書によると”キャリアアップ”とは、「より高い資格・能力を身につけること。経歴を高めること。」とあります。この意味においては、異業種からコンサルへ転職することで、キャリアアップを実現できる環境が得られると考えます。
コンサルの業務において必須となるロジカルシンキング・プレゼンテーションスキル・マネジメントスキルなどは「より高い能力を身に着けること」になります。もちろん転職してすぐにこの能力が身につくわけではなく、コンサルファームでのプロジェクトにアサインされる中で、必死でもがきながら身に着けていく必要があります。
私自身、メーカーで15年以上実務経験を積み、部下も指導しながら様々なプロジェクトで実績を上げてきた自負があったのですが、コンサルの仕事にキャッチアップしていくのにかなり苦労しており、2年経った今でも勉強の毎日です。
コンサルに転職することで、キャリアアップを実現できる環境は得られますので、そこからは自分の努力でキャリアアップを実現していくことになります。
転職動機2.待遇を改善したい
待遇面については入社前にきちんと交渉することで、希望に合わない転職を避けることができます。
この場では”給与”と”働き方”に分けて、私の場合の待遇を説明します。
コンサルの給与
給与はコンサルファームにもよりますが、私の場合はマネージャの一つ手前くらいの役職で年収1000万円(月20Hの残業手当込)です。マネージャになると年収1000万円(みなし残業)は安定して超えるようになります。
コンサルの働き方
働き方もコンサルファームによると思いますが、こちらの記事でも紹介した通り、地方在住でのリモートワークなどフレキシブルな働き方を認める制度整備が進んでいます。私自身も地方都市からフルリモートで仕事をしています。この先も引っ越しの必要はなさそうです。
転職動機3.自分の希望に合う仕事をしたい
希望に合う仕事というのは人それぞれですので、ここではコンサルの仕事がどのようなものかを、”コンサルが取り組むプロジェクト”と”コンサルの日々の仕事”という観点でお伝えします。
コンサルが取り組むプロジェクト
まず、コンサルが取り組むプロジェクトの規模について説明します。こちらの記事で紹介しましたが、コンサルはクライアント企業の事業活動そのものを変革するような重要なプロジェクトに取り組みます。プロジェクトが終われば当然、次のプロジェクトにアサインされます。プロジェクト期間は半年~数年ですので、5年も務めれば複数のプロジェクトで経験を積むことができます。
メーカー務めでは一生に一回当たるかどうかという規模の重要なプロジェクトに、わずか5年で複数経験できるというのは魅力的な仕事だと感じています。私自身も2年で2社の業務改革に携わっています。
コンサルの日々の仕事
プロジェクトは大きいですが、日々の仕事は実直です。業務改革のコンサルティングでは、クライアントから入手した情報をもとに課題分析・打ち手の検討・提案などを行います。システム導入のコンサルティングでは、要件定義・基本設計・開発・テストなど、SI(システムインテグレータ)としての業務を行います。そして、プロジェクト全体の運営を担うPMOとしての業務もあります。
いずれの業務も、パワポやエクセルを使って情報を整理し、ストーリーを組み立てていくことがメインの仕事です。ドラマなどで描かれるクリエイティブなイメージの仕事というよりは、Factベースの実直な仕事というのが現実です。
転職動機4.人間関係を改善したい
リクナビ調べによる退職理由の本音ランキングの3位が「同僚・先輩・後輩と合わなかった」だそうです。実際そうなのだと思いますが、それが理由でコンサルに転職するのはお勧めしません。
こちらが学ぶ姿勢と仕事に真摯に向き合う姿勢さえ見せれば、コンサルの先輩方は受け入れてくれると感じています。一方でその姿勢を見せられなければ、厳しい風当たりになるのではないでしょうか。(もちろん、コンサルファームもコンプラ遵守の立場をとっていますので、ブラック企業的な意味ではありません)
結論としては、人間関係は自分の姿勢次第、ということだと思います。
まとめ
本記事では転職動機となる、キャリアアップ・待遇面・業務内容・人間関係の観点で、コンサルへの転職で希望を叶えることができるのかを説明しました。
いずれも、転職することがゴールではないというのが答えです。しっかりと自分自身のキャリアプランをイメージし、コンサルへの転職後も自己研鑽を続けることが重要だと考えます。
コンサルの仕事に興味がおありの方は、コンサル転職に強みを持つエージェントに相談するのが良いでしょう。